『蛇影の館』
松城明
光文社
単行本四六ソフトカバー
2024年7月30日 初版1刷発行
寄生、消滅、召還……特殊条件下の本格パズラー
あなたは〈蛇〉?それとも人間?
人間の身体と記憶を乗っ取る人工生命体〈蛇〉は、”衣装替え”を繰り返し悠久の時を生きてきた。あるとき、5匹の〈蛇〉はそれぞれ、何者かに襲われ、一匹の〈蛇〉が行方不明になる。最年少の〈蛇〉で女子高生に寄生する伍ノは、一族の長から事件の調査を任され、さらに満月の集いのための新たな衣装候補の調達を頼まれる。同級生を騙して廃墟となった伝説の館に卒業旅行に行く伍ノだが、それは惨劇の幕開けだった……。
私が本書を読む気になったのは、帯で阿津川辰海と法月綸太郎が推薦を書いていたから。それだけの理由だ。
しかし、帯の推薦文を良く読んでみると、2人とも手放しで絶賛している訳でもなかった。
担当編集者は大絶賛しているものの、これは販売戦略であろう。
この時点で気付いていたら被害は免れたのだが、ついうっかりして読んでしまった。
……「特殊設定もの」には、いい加減飽きているにも関わらずだ。
ここまで書けば、私の感想など不要であろう。つまりは……。そういうことだ。