『となりのナースエイド』
角川文庫書き下ろし
令和5年11月25日 初版発行
本書はあるトラウマを抱えた新人ナースエイドである桜庭澪が、星嶺大学医学部付属病院の統合外科病棟に配属され、ナースエイドの仲間たち、看護師、そして医師との交流やぶつかり合いの中で成長していく物語であり、二転三転するノンストップ医療サスペンスでもある。
主軸となるのは、訳ありナースエイド・桜庭澪と技術至上主義の天才外科医・竜崎大河。
このふたりが時には反発し、また協力し合いながら、ある事件に振り回される。
時に微笑ましく、時に悲しい物語をミステリーの趣向を挟みながら鮮やかに描かれる秀作である。