rirasoujiken’s blog

このブログは、鬱病(離人症、乖離。自立支援、手帳3級)である管理人が主にミステリーの読書感想文をアップします。何卒、ご笑覧下さいm(_ _)m

読書感想文

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『本の雑誌』1月号 特大号2024 本の雑誌社 2024年1月1日発行 毎年恒例「本の雑誌が選ぶ2023年度ベスト10」 目黒考二氏が亡くなって、もう1年になるのか……感慨深い。 何だか面白そうな本がたくさん紹介されていて、色々読みたくなってきた。 連載陣も相変わら…

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『そして誰かがいなくなる』 下村敦史 中央公論社 四六ハードカバー 2024年2月25日 初版発行 本作は、2014年に『闇に香る嘘』で第60回江戸川乱歩賞を受賞した著者初の実在する自宅を舞台にした本格ミステリーである。 大雪の日、大人気作家の御津島磨朱李が…

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『ラザロの迷宮』 神永学 新潮社 四六ソフトカバー 2023年9月15日 発行 本作は、「心霊探偵八雲」シリーズで知られる作者が、作家デビュー20周年に書いた本格ミステリである。 警察署に行方不明になったルームメイトを探して欲しいと頼みに来た事件と殺人事…

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『録音された誘拐』 阿津川辰海 あとがき・阿津川辰海 光文社 四六ソフトカバー 2022年8月30日 初版1刷発行 著者によると、本作は第1短編集『透明人間は密室に潜む』収録中の1編「盗聴された殺人」の続編にあたる。「耳が良い」私立探偵の山口美々香と、その…

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『密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック』 鴨崎暖炉 解説・瀧井朝世 宝島社文庫 2022年2月18日 第1刷発行 第20回『このミステリーがすごい!』大賞 文庫グランプリ受賞(『館と密室』金平糖) を改題の上加筆修正 本作は、とても知気に富んだ作品であ…

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『アリバイ崩し承ります』(サイン本) 大山誠一郎 解説・乾くるみ 実業之日本社文庫 2019年11月30日 初版第1刷発行 美谷時計店には「時計修理承ります」とともに「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある。難事件に頭を悩ませる新米刑事はアリバイ崩し…

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『公開処刑人 森のくまさん_お嬢さん、お逃げなさい_』 堀内公太郎 宝島社文庫 2014年7月18日 第1刷発行 本作は、『森のくまさん』シリーズの3作目になる。 法で裁ききれない悪人を殺す「森のくまさん」を描いたこのシリーズは、言わば「現代の必殺仕事人…

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『逆転美人』 藤崎翔 双葉文庫 2022年10月16日 第1刷発行 2023年 2月17日 第7刷発行 確かに帯の惹句のとおり、紙の本でなければこのトリックは使えない。 とても感心した。

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『花束は毒』 織守きょうや 文春文庫 2024年1月10日 第1刷 憧れの家庭教師だった真壁が結婚を前に脅されていることを知り、僕は尻込みする彼にかわり探偵事務所に調査を依頼。そこに現れたのは中学時代にいじめに遭っていた従兄をえげつない方法で救ってく…

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『ヨモツイクサ』 知念実希人 四六ソフトカバー 双葉社 2023年5月20日 第1刷発行 2023年6月 1日 第三刷発行 本書は、知念実希人の書いた初のバイオ・ホラーである。 アイヌ時代からの言い伝えである物語。 物語を合間に挟む形で、物語は進行する。 様々な人…

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『黄土館の殺人』 阿津川辰海 講談社タイガ あとがき・阿津川辰海 2024年2月15日 第1刷発行 本書は、〈館四重奏〉シリーズの3作目にあたる。。第一作『紅蓮館の殺人』は山火事、第二作『蒼海館の殺人』では水害を扱っている。 クローズド・サークルと化した…

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『教室が、ひとりになるまで』 浅倉秋成 解説・千街晶之 角川文庫 令和3年1月25日 初版発行 令和5年5月15日 13版発行 北楓高校で起きた生徒の連続自殺。ひとりは学校のトイレで首を吊り、ふたりは校舎から飛び降りた。「全員が仲のいい最高のクラス」で、な…

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『本格ミステリ・クロニクル300』 探偵小説研究会・編著 原書房 ソフトカバー 2002年9月19日 第1刷 本書は、1987年~2002年に刊行された「本格ミステリ」を300冊網羅したコンプリート・ガイドである。 前半から中盤にかけて紹介されている作品群は、ほぼほ…

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『11文字の檻 青崎有吾短編集成』 青崎有吾 創元推理文庫 2022年12月9日 初版 2023年12月8日 6版 本書は、青崎有吾の短編集である。 掲載誌がまちまちなので、ミステリではない作品も含まれている。 巻末に著者の各話解説が載っている。 帯の惹句では、表題…

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『本格ミステリ・ディケイド 300』 探偵小説研究会・編著 ソフトカバー 原書房 2021年6月20日 第1刷 本書は、2001年~2010年に刊行された「本格ミステリ」を300冊紹介したムック本である。今回も買い逃し、読み逃した「本格ミステリ」がてんこ盛り。 かとい…

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『神薙虚無最後の事件』 紺野天龍 四六ソフト 講談社 2022年5月30日 第1刷発行 この作品は、多重推理と作中作により様々な色合いに染められている。 後期クイーン問題を彷彿とさせるが、それを見事な力技で反転させている。 この推理を受け入れるか否かは、…

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『本格ミステリ・エターナル300』 探偵小説研究会・編著 ソフトカバー 行舟文化 2023年11月30日 初版第1刷発行 2011年から2021年までに刊行された「本格ミステリ」300冊を紹介したムック本。 殆どが読み逃しているし、購入さえしていない。 ミステリから一…

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『Newtype CHRONICLE ニュータイプ クロニクル 「PSYCHO-PASS サイコパス」』 KADOKAWA カドカワムック979 2023年11月27日発行・発売 内容が充実していて、ファンには堪らないムック本。 改めて『PSYCHO-PASS サイコパス』の魅力を思い出させてくれた。 ネタ…

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『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 柚月裕子 講談社 四六ハード 第1刷発行 2023年3月27日曜日 上水流涼子シリーズ第2弾。 「物理的にあり得ない」 「倫理的にあり得ない」 「立場的にあり得ない」 の3編が収録されている。 「謎の積みにを載せた車…

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『となりのナースエイド』 知念実希人 角川文庫書き下ろし 令和5年11月25日 初版発行 本書はあるトラウマを抱えた新人ナースエイドである桜庭澪が、星嶺大学医学部付属病院の統合外科病棟に配属され、ナースエイドの仲間たち、看護師、そして医師との交流や…

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『となりのナースエイド』 知念実希人 角川文庫書き下ろし 令和5年11月25日 初版発行 本書はあるトラウマを抱えた新人ナースエイドである桜庭澪が、星嶺大学医学部付属病院の統合外科病棟に配属され、ナースエイドの仲間たち、看護師、そして医師との交流や…

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『となりのナースエイド』 知念実希人 角川文庫書き下ろし 令和5年11月25日 初版発行 本書はあるトラウマを抱えた新人ナースエイドである桜庭澪が、星嶺大学医学部付属病院の統合外科病棟に配属され、ナースエイドの仲間たち、看護師、そして医師との交流や…

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『となりのナースエイド』 知念実希人 角川文庫書き下ろし 令和5年11月25日 初版発行 本書はあるトラウマを抱えた新人ナースエイドである桜庭澪が、星嶺大学医学部付属病院の統合外科病棟に配属され、ナースエイドの仲間たち、看護師、そして医師との交流や…

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『PSYCHO-PASS サイコパス』上 深見真 角川文庫 平成26年8月25日 初版発行 令和5年9月10日 16版発行 『PSYCHO-PASS サイコパス』下 深見真 角川文庫 平成26年8月25日 初版発行 令和5年8月25日 17版発行 西暦2112年。人間の心理・性格的傾向を数値化し、犯罪…

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『風ケ丘五十円玉祭りの謎』 青崎有吾 解説:村上貴史 創元推理文庫 2017年7月21日 初版 2022年12月9日 4版 「裏染天馬シリーズ」の短編集。 短編5作とおまけが収録されている。 実際に裏染天馬が日常の謎を論理的に解き明かすのは、最初の4作品で、最後の作品…

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『図書館の殺人』 青崎有吾 解説:佐々木敦 創元推理文庫 2018年9月14日 初版 2022年12月9日 4版 本作は、『体育館の殺人』『水族館の殺人』に続く「裏染天馬シリーズ」の長編第3弾である。 期末テスト中に、風ケ丘図書館で男子大学生が、山田風太郎の『人間臨…

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『水族館の殺人』 青崎有吾 解説:飯城勇三 創元推理文庫 2016年7月25日 初版 2023年4月14日 10版 本書は、裏染天馬シリーズの第2弾である。 夏休み中に丸美水族館で、サメが飼育員の男性に食いついている。警察の調査で浮かんだ容疑者は11人、しかもそれぞれ…

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『体育館の殺人』 青崎有吾 解説:辻真先 創元推理文庫 2015年3月13日 初版 2023年2月10日 18版 本作は、第22回鮎川哲也賞受賞作であり、作者:青崎有吾のデビュー作である。 学内一の天才、アニメオタクの駄目人間:裏染天馬がその精緻な推理を組み立てる「本…

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『傍聞き』 長岡弘樹 解説:大森望 双葉文庫 2011年9月18日 第1刷発行 2012年2月7日 第9刷発行 労働小説であり、人の期便に富んだ小説であり、ミステリーでもある短編集。 著者は取材が嫌いなのだとか。 だから職業も想像で書いている。 「聞いてきたような…

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『エレファントヘッド』 白井智之 四六ソフトカバー 角川書店 2023年 9月26日 初版発行 2023年12月15日 5版発行 精神科医の象山は家族を愛している。だが彼は知っていた。どんなに幸せな家族も、たった一つの小さな亀裂から崩壊してしまうことを-。 やがて…