2024-01-19 読了しました。 ミステリ 読書感想文 通院日 『傍聞き』 長岡弘樹 解説:大森望 双葉文庫 2011年9月18日 第1刷発行 2012年2月7日 第9刷発行 労働小説であり、人の期便に富んだ小説であり、ミステリーでもある短編集。 著者は取材が嫌いなのだとか。 だから職業も想像で書いている。 「聞いてきたような嘘」をつく著者の腕前には舌をまかされる。 本短編集のキモは、何故そういう行動をとったか?の一言に尽きる。 一見不思議に思える行動の裏には、こういう事情があったから。 伏線を貼りつつ、見事に収束させる著者の手腕には脱帽。