rirasoujiken’s blog

このブログは、鬱病(離人症、乖離。自立支援、手帳3級)である管理人が主にミステリーの読書感想文をアップします。何卒、ご笑覧下さいm(_ _)m

読了しました。

本格ミステリ・クロニクル300』

探偵小説研究会・編著

原書房

ソフトカバー

2002年9月19日 第1刷


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本書は、1987年~2002年に刊行された「本格ミステリ」を300冊網羅したコンプリート・ガイドである。

前半から中盤にかけて紹介されている作品群は、ほぼほぼ読んでいる。しかし後半に差し掛かると、題名だけは知っているが読んでいない作品群に出会う。

この歪な読書体験は、所謂「新本格」と呼ばれる作品群を読み過ぎて、「何を読んでもつまらない症候群」に陥っていた時代と交差する。この間は敢えて「ミステリ」を避けて、「中間小説」や「純文学」「エンターテインメント小説」を読んでいた。

それが何故所謂「本格ミステリ」に戻ったか?は、以前にも書いた『本の雑誌』で年間ベストに選出されていた『るり姉』を読んだから……と感じている。それをきっかけに読書の快楽に回帰した私は、様々なジャンルの本を読み始めることになる。そして所謂「新本格」を人に全て譲ってしまった。

そういった経緯があるだけに、現在は所謂「本格ミステリ」と付かず離れずの関係にあると言えよう。

そういった意味で、本書は懐かしさとにくらしさがミックスしたミステリ・ガイドブックとなっている。