rirasoujiken’s blog

このブログは、鬱病(離人症、乖離。自立支援、手帳3級)である管理人が主にミステリーの読書感想文をアップします。何卒、ご笑覧下さいm(_ _)m

読了しました。

『天狗屋敷の殺人』

大神晃

新潮文庫

令和6年6月1日 発行

第10回「新潮ミステリー大賞」最終候補作


f:id:rirasoujiken:20240607121241j:image

 

分からんのか?つまり、犬神家状態ってわけだよ。

 

ヤンデレな恋人・翠の婚約者として連れていかれた彼女の実家は、山奥に立つ霊是一族の”天狗屋敷”。失踪した当主の遺言状開封、莫大な山林を巡る遺産争い、棺から忽然と消えた遺体。奇怪な難事件を次々と解決するのは、あやしい”なんでも屋”?!

「いつかまた会えたらいいね」__夏が来るたび思い出す、あの陰惨な事件と、彼女の涙を。横溝正史へのオマージュに満ちたミステリの怪作。

 

えっと……どこに”横溝正史のオマージュ”があるのかな?

単にやりたい放題しただけでは?

最初の数行を読んで期待した私が馬鹿でした。

道尾秀介お墨付き」の惹句に見事に騙された。

”怪作”といえば”怪作”ではあるけれど、違う意味で”怪作”だった。

確かに小説は何でもありなのは間違いないが、舞台設定だけが”横溝正史風”な何か勘違いした作品である。