『涜神館殺人事件』
手代木正太郎
B6ソフトカバー
2023年10月16日 第1刷発行
”妖精の淑女(フェアリーレディ)”と渾名されるイカサマ霊媒師・グリフィスが招かれたのは、帝国屈指の幽霊屋敷(ゴースト・ハウス)・涜神館。
かつて悪魔崇拝者の巣窟であったその館には、帝国が誇る本物の霊能力者が集っていた。
交霊会(セッション)で得た霊の証言から館の謎の解明を試みる彼らを、何者かの魔手が続々と屠り去ってしまう。
この館で一体何が起こっていたのか?
この事件は論理で解けるものなのか?
殺人と超常現象と伝承とが絡み合う先に、館に眠る忌まわしき真実が浮上する‼️
さすがに本作を本格ミステリーと呼ぶのは乱暴だろう。特殊設定ミステリかと思っていたが、とんでもない。
広義のミステリーではあるが、決して本格ミステリでは有り得ない。
ただ、面白く読めたのも事実として認めなければならない。