rirasoujiken’s blog

このブログは、鬱病(離人症、乖離。自立支援、手帳3級)である管理人が主にミステリーの読書感想文をアップします。何卒、ご笑覧下さいm(_ _)m

読了しました。

『チョウセンアサガオの咲く夏』

柚月裕子

解説・吉田大助

角川文庫

本書は、2022年4月に小社より刊行された単行本を加筆修正のうえ、文庫化したものです。

令和6年4月25日 初版発行

 


f:id:rirasoujiken:20240616110241j:image

 

米崎地検の検事・佐方貞人の事務官を務める増田陽二。高校時代の柔道部の恩師の告別式で、旧友の伊達と再会した増田は、マネージャーだった木戸と3人でその夜旧交を温める。増田にとって、伊達は柔道をやめずに済んだ恩人であり、ヒーローだった。だが、大阪で警察官になったという伊達には、ある秘密があった……(「ヒーロー」)。「佐方貞人」シリーズスピンオフ作品をはじめ多ジャンル作を集めた、著者初のオムニバス短編集。

 

詳しくは、解説に描かれている通り。特に付け加えることもない。

第1編から第10編までのアーリーワークスは、「ミステリー(どんでん返し)」「人間ドラマ」「プロ仕事」の3つのタイプに分けられる。(解説から抜粋)

個人的には、「人間ドラマ」に痺れた。

特に盲目の瞽女を描いた「泣き虫の鈴」「影にそう」は秀逸。

あと個人的なお勧めは「サクラ・サクラ」「お薬増やしておきますね」かな。

「どんでん返しの女王」としての筆者しか知らない読者にこそ読んで貰いたい。