『操る男 警視庁捜査一課・ヨミズナ』
田村和大
書き下ろし
2019年9月19日 第1刷発行
元科捜研の職員が相次いで死体で発見された。現場の一つから検出されたDNA型は、強制わいせつ事件の元被告人・北村のもの。しかし、捕捉された北村は殺人を認めず「過去のわいせつ事件もDNA鑑定を偽造された冤罪だ」と主張する。彼が示唆した証拠は驚くべく事実を示しており、事件は予想外の方向へ向かう。全てを操っていたのは誰なのか。「筋読み」に長けた刑事・飯綱が科学捜査の闇に挑む!
『筋読み』に続く、警視庁捜査一課・ヨミズナのシリーズ第2弾。
本書で扱われるのはDNA鑑定である。1作目も面白かったが、本書も面白かった。
ストーリー自体も面白いので、詳しくは書けないが、本作に使われる技術が完成すれば、DNA鑑定自体が証拠として扱えなくなるであろう。読んで損はない秀作である。