『嗤う淑女二人』
中山七里
実業之日本社文庫
あとがき漫画 松田洋子
単行本 2021年9月 実業之日本社
あとがき漫画「嗤う女神 二柱」は、文庫版のために描き下ろされました。
2024年7月20日 初版第1刷発行
2024年8月8日 初版第2刷発行
最恐悪女が最凶タッグ⁉️
これはテロか、怨恨か__
高級ホテルの宴会場で大量毒殺事件が発生。犠牲者の一人、日坂浩一の手には〈1〉と記された紙片が。そして現場映像を解析した結果、衝撃の事実が判明する。連続猟奇殺人に関与し、指名手配中の「有働さゆり」が映っていたのだ。大形バス爆発、中学校舎放火殺人と、凶悪事件が続発。犠牲者は49人に上り、現場には必ず番号札と、さゆりの痕跡が……。
本書と『連続殺人鬼カエル男』の関係性は、確かにあった。ただ、本書単独で読んでも何の問題もない。これはこれで完結しているし、「淑女」シリーズにも繋がっている。
御子柴弁護士も登場する。色々な意味で様々なシリーズが絡み合っていて楽しい。そして、なんと言っても二人の淑女が魅力的に描かれている。この二人が手を組むとは……。
エンタメ性が強く現れている秀作である。