rirasoujiken’s blog

このブログは、鬱病(離人症、乖離。自立支援、手帳3級)である管理人が主にミステリーの読書感想文をアップします。何卒、ご笑覧下さいm(_ _)m

読了しました。

『阿津川辰海 読書日記 かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉』

阿津川辰海

光文社

四六ソフトカバー

第23回 本格ミステリ大賞受賞

まえがき・阿津川辰海

あとがき・阿津川辰海

作品索引

人名索引(海外)

人名索引(国内)

2022年8月30日曜日 初版1刷発行


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とにかく、暑苦しい程みっしり内容の詰まった読書日記である。阿津川辰海は、翻訳作品を中心に持論を展開する。冒険小説、ノアール、ハードボイルド、警察小説、そして本格ミステリ。様々なジャンルの小説を読み、読書日記を書いている。

作者は、大好きな書籍を偏愛しており、大量の作品を読み、その小説の本質を「読書日記」という名目で描ききっている。豊富な読書量を背景に、その小説を解体してその中心を抉り出し、その作品を評価していく。「日記」というより「評論」に近い。それに加え様々な媒体に書いたエッセイや解説も網羅し、作品索引や人名索引も載せており、とにかくボリュームのある作品に仕上げている。

また作品紹介も兼ねており、読者にお勧め本を紹介している。本書を読めば、近年のミステリー(特に海外の)作品の情報が入手できる。