『君との思い出が消えたとしても』
才羽 楽
『このミス』大賞シリーズ
文庫書き下ろし
2018年8月8日 第1刷発行
遠藤のもとに現れた”思い出コーディネーター”を名乗る見知らぬ女性。彼女は、寿命を思い出と引き換えにしなければ、遠藤は一ヶ月後の八月三十一日に死んでしまうという。寿命と交換できる良い思い出がない遠藤に対して、彼女は自分と友達になり、今から良い思い出を作ればいいと提案する。思い出を作る過程で距離を縮めていく二人だたが、彼女には大きな隠し事があった__。
その隠し事とは?を謎にした恋愛小説、ファンタジー小説、ミステリー小説である。
文章がうまいからか、とても面白く読めた。
本来、私の苦手なジャンルであるにも関わらず……。
遠藤達也と月尾夢奈の物語は、まるで夢のような幸せな日々だった。
また、SNSでハンドルネームで呼びあうネット上での「自殺をやりやすくする」約束をした少女。
様々な気持ちの揺れに気づく二人。
しかし、やはり預言の通り遠藤は死んでしまう……。
本書は……。
あ、これ以上書くとネタバレになるから止めておく。
秀作である。