rirasoujiken’s blog

このブログは、鬱病(離人症、乖離。自立支援、手帳3級)である管理人が主にミステリーの読書感想文をアップします。何卒、ご笑覧下さいm(_ _)m

読了しました。

明智恭介の奔走』

今村昌弘

東京創元社

四六ハードカバー

初出一覧

最初でも最後でもない事件

(「明智恭介 最初でも最後でもない事件」改題)

ミステリーズ!』vol.98(2019年12月号)

とある日常の謎について

紙魚の手帖』vol.15(2024年2月号)

泥酔肌着引き裂き事件

(「泥酔肌着切り裂き事件」改題)

紙魚の手帖』vol.13(2023年10月号)

宗教試験問題漏洩事件

紙魚の手帖』vol.09(2023年2月号)

手紙ばら撒きハイツ事件

書き下ろし

 

2024年6月28日 初版


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神紅大学ミステリ愛好会会長・明智恭介。小説に登場する探偵に憧れ、事件を求めて名刺を配り歩く彼は、はたしてミステリ小説のような謎に出合えるのか__大学のサークル棟で起きた不可解な盗難騒ぎ、商店街で噂される日常の謎、夏休み直前に起きた試験問題漏洩事件など、書き下ろしを含む全五篇を収録。『屍人荘の殺人』以前、助手であり唯一の会員・葉村譲とともに挑んだ知られざる事件を描く、待望の〈明智恭介〉シリーズ第一短編集!

 

この短編集では、明智恭介の名(迷?)推理を存分に味わえる。

無論、「本格ミステリ」であるから伏線回収もしながら解決する訳だが、明智恭介は何回も間違った推理を披露し、顰蹙をかった後に本当の真実を推理してみせる。

普通のミステリー短編集では味わえないロジックを味わえるのだから、その手の読者にとっては垂涎であろう。